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スタイリッシュで高品質なステンレス多層鍋。
熱伝導率がいいので、無水調理ができて加熱時間はほんのわずか。
野菜・魚・肉類などの栄養素を逃さず、素材の味を活かせます。
ガス、IHクッキングヒーターなど熱源を選ばないのもうれしいところ。
ガス・電気代が節約できていいことづくめ。
さびにくく、酸にも強いのでお酢を使った料理やジャム作りにも使えます。
ホーロー鍋と比べてお手入れが簡単です。
高性能のため、お値段が高め。
購入時には失敗したくありませんよね。
この記事では様々なステンレス多層鍋を使ってきた主婦が、おすすめの品を紹介します。
この記事でご紹介しているものは私が実際に20年以上使用してきたものばかり。
この記事を読むとこんなことがわかります。
- ステンレス多層鍋の主要メーカー
- ステンレス多層鍋のパイオニア ビタクラフト社の種類と使用感
- ジオ・プロダクトをおすすめする理由
- 代用できる市販のレシピ本
- ステンレス多層鍋のお手入れ方法
ステンレス多層鍋の主要なメーカーは5社
ステンレス多層鍋の主なメーカーと国は次のようになります。
- アメリカ ビタクラフト社
- ドイツ ツヴィリング社・フィスラー社
- フランス クリステル社
- 日本 宮崎製作所
有名な料理研究家やシェフが愛用(開発)している製品ばかりですね。
丸元淑生・喜恵→ビタクラフト
有元葉子→クリスタル
月森紀子→フィスラー
服部幸應→ジオ・プロダクト
みなさん、ブランドのイメージに一役買っています。
主要なメーカーはこの5社ですが、ノーブランドの商品であれば数はもっと多いです。
お値段はピンからキリまで。
ステンレス多層鍋の中で価格、品質共に最上級なのは上に挙げたブランド。
廉価版は鍋底のみが多層構造で、側面は1層のものがほとんどです。
高級品は全面多層で熱伝導率や保温性が高いのが特徴。
メジャーな5社の製品をざっくり比較表にしました。
メーカー | 原産国 | 構造(層) | 価格 | 保証期間 |
CRISTEL | フランス | 3層 | 非常に高価 | 10年 |
Zwilling | ドイツ | 3層 | やや高価 | 10年 |
Fissler | ドイツ | 3層 | 比較的安価 | 10年 |
Vitacraft | アメリカ | 3〜7層 | やや高価 | 10年 |
geoproduct | 日本 | 7層 | 比較的安価 | 15年 |
管理人は今までにたくさんのステンレス多層鍋を使用してきました。
ですが、現在でも使用しているものは次の3つになります。
ジオ・プロダクト、ビタクラフトのウルトラ、ビタクラフトのマイアミです。
ビタクラフトのステンレス多層鍋は、種類が豊富なのが特徴。
現在ではマイアミとウルトラは廃番。
後継としてニューヨーク、ヒューストン、ビタクラフト プロ、Sシリーズがあります。
その他、コロラド、オレゴン、ディアなど。本当に多くのバリエーションがあるんですね。
金属の層はビタクラフトのウルトラが9層構造、マイアミが5層構造でした。
現在、ビタクラフトで販売されているものは3〜7層構造。
ビタクラフト ニューヨークやヒューストン、ビタクラフト プロは5層構造で、Sシリーズが7層構造となっています。
ビタクラフト ウルトラは世界一の多層鍋だったんですね。
そもそも、なぜ金属を重ねるのでしょうか?
それには理由があります。
ステンレスは安定した強い金属ですが、熱が伝わりにくいという欠点を持ちます。
それをアルミニウムで多層にすることによって補うというのがステンレス多層鍋の基本的な考え方です。
ステンレスやステンレススティールでアルミニウム・アルミニウム合金を挟み込む形になっています。
上の図はジオプロダクトを販売している宮崎製作所の公式HPから。
この金属の重なり方が「多層鍋」という名前の由来ですね。
ビタクラフトやジオ・プロダクトの鍋はミルフィーユのような重なり。
一方、クリステル、ツヴィリング、フィスラーはサンドイッチのようなもの。
アルミをステンレスではさみ込んでいます。
使用感は違う?ビタクラフトの最上級とベーシック
私が現在、使用しているウルトラとマイアミです。9層構造と5層構造。
使用感がどれくらい違うかというと、正直あまり差がありません。
どちらも野菜の無水調理ができますし、水やだし汁なしで肉じゃがができます。
ベイクドポテトは、どちらの鍋で作っても失敗知らず。
お値段を比べると数千円で買ったものと3万円以上したもの。
高い方がいいと言いたいところですが、使用感に大きな差はありません。
ややウルトラが気密性が高いくらいの差ですね。
料理の出来栄えに、驚くほどのは違いはありませんでした。
鍋を作る工程の手間、価格の高さに比べて性能が上がらない―。
こんなところがウルトラが廃盤になった理由では?と思っています。
そして、ビタクラフト・ウルトラには欠点がありました。
ウルトラは調理した後、ふたをしたままにしていると開かなくなります。
非常に優れた気密性。
加熱された内容物が冷めると、中の空気が縮みます。
そのため、ふたと鍋本体が接着剤でくっつけたように離れなくなるのです。
もう一度火にかけてあたためれば、ふたは開きますがちょっと面倒ですよね。
ウルトラには高性能ゆえの「使いにくさ」があったと言えます。
最高級品だけあって、ウルトラの外見は洗練されていました。
ブラックの持ちてはシンプルでシャープ。
セットでそろえると、まるでレストランの厨房のように壮観でした。
百貨店の外商が取り扱っていたのも、ビタクラフト ウルトラです。
現在、販売されているものの中ではSシリーズがウルトラに近いですね。
やっぱり日本製!ジオ・プロダクトの魅力
わが家で一番数が多いのはジオ・プロダクト。
ポトフ鍋のほか、深型両手鍋、浅型両手鍋、片手鍋2種類、行平鍋を持っています。
理由は ステンレスの質がいいからです。
ビタクラフトは素材がこびりつくとなかなか取れず、あとが残ってしまうのです。
右が2006年にAmazonで購入したビタクラフトのマイアミ。
左が2008年に同じくAmazonで購入したジオ・プロダクトの18㎝片手鍋です。
ビタクラフトの鍋底は赤い矢印の先が黒くなっています。
撮影のため、前日クレンザーで磨いてもこれ。
ジオ・プロダクトはクリームクレンザーで磨くと、コゲがきれいに取れます。
購入時期に2年の差があるとはいえ、使用頻度はジオ・プロダクトの方がずっと上。
ジオ・プロダクトは、毎日使っているんです。
宮崎製作所のミラー仕上げは、見た目だけでなく汚れ落ちがいいんですよね。
また、場所を取らないデザインがいいですね。
日本のせまいキッチンでも、収納しやすいところが気に入っています。
同じようにデザインがシンプルな製品にフィスラーがありますね。
フィスラーはややデザインに凝っています。
両手鍋の持ち手部分が大きく広がっているんですね。
子供が両手をあげて「ばんざい」をしているようなフォルムで、ふたの持ち手が長い。
人間工学に基づいたフォルムらしいですが、場所を取ります。
百貨店で見るだけならばおしゃれでいいですが、せまい日本の台所には向きません。
やはり宮崎製作所は日本のメーカー。
日本家屋の収納事情がよくわかっています。
22㎝両手鍋は2人で鍋料理をするときに重宝します。
万能ではない!? 商品のうたい文句には気を付けて!
ただし、ステンレス多層鍋全般にデメリットはあります。
ジオ・プロダクトの製品についてくるクッキングガイドには次のような項目があります。
ゆでる、焼く、炒める、煮る、炊く、蒸す、揚げる、オーブン調理。
ジオ・プロダクト鍋がひとつあれば、これだけのことができるというわけです。
「焼く」の項目に餃子やホットケーキが普通より少ない油で焼ける、と書いてあります。
ですが、これはあまりおすすめできません。
フッ素加工のフライパンのほうがきれいに焼けます。(ビタクラフトでも同様の声をよく聞きます。)
オーブン調理(オーブンを使わず、鍋一つで作れると書いてある)はベイクドポテトや焼き豚程度の簡単な料理はきれいにできます。
が、実際にクッキーやケーキを焼いたところ微妙な焼きあがりでした。
スポンジケーキやカステラは蒸しパンのような食感になってしまうんですよ。
やはり鍋に万能を求めるのは無理があります。
煮たり、炊いたり、蒸したりは得意ですが、苦手はあるようです。
また、ステンレス多層鍋をケーキ型として使用するのはおすすめできません。
可能ではあるのですが、やはり「餅は餅屋」。
フッ素加工が施されているケーキ型の方がきれいにできますし、後片付けが楽です。
ステンレス多層鍋のレシピは、万能無水鍋のものを代用できる!
とても便利なステンレス多層鍋。
ですが、どんな料理ができるのか想像できない方もいらっしゃると思います。
以前は丸元淑生さんがビタクラフトを使ったレシピ本を出版されていました。
(ビタクラフトの調理本はジオ・プロダクトでも使えます。)
丸元淑生さんと言えばダイエットの名著『たたかわないダイエット』が有名ですね。
レシピ本も「健康」「ダイエット」を重視したものが目立ちます。
ちょっとストイックすぎるきらいがありました。
砂糖・みりんを使わず、香辛料を多用するレシピです。
丸元淑生の娘さん(丸元喜恵)がビタクラフト・ウルトラを使った料理本を出版されたことがあります。
お父様ほどではないですが、やや禁欲的なレシピ。
現在は絶版のため、中古しかありません。
ジオ・プロダクトを購入すると「クッキングガイド」という小冊子がついてきますが、こころもとないですよね。
そんな方にはこちらがおすすめ。
料理研究家 藤井恵さんの本。
鍋は全く違いますが、調理方法の特徴が似ているんですね。
熱伝導率の良さ・密閉性を活かした料理法、無水調理が出来る、など。
試しにこの本のレシピをジオ・プロダクトの鍋で作ってみました。
使ったのはこちら。
煮物・味噌汁・スープなど2〜3人のご家庭だと重宝する大きさ。
わが家ではお味噌汁・お吸い物・煮物に毎日使っています。
ステンレス多層鍋は最初にしっかり加熱して、水を垂らすと玉になってすべるようになってから食材を入れます。
その過程を加えればOK。
【本に掲載されていた「なすとピーマンの白みそ炒め」を作った時の写真】
食材を入れてからの加熱時間6〜7分でこの通り♪
あっという間にできあがります。
素材の味と食感を活かした、やさしい味付け。
水はゼロ。
味噌・砂糖・醤油・油のみのレシピです。
ステンレス多層鍋 その安全性は問題なし
加熱時間は短縮でき、圧力鍋のように激しい音がしないのは多層鍋の利点です。
加熱中、手や指が触れないようにしておけば安全に使用できます。
すべて金属で、取っ手がガタガタしないのはジオ・プロダクトなどの長所ですね。
ティファールの片手鍋など、すぐにネジが緩んで不安定になります。
プラスティックの部分があると劣化はさけられませんね。
ときどきステンレス多層鍋は芯のアルミニウムが溶け出して危険などの意見を目にすることがあります。
気になったので宮崎製作所に問い合わせてみました。
が、そんなことはないというお話でした。
笑われました。
ステンレス多層鍋のお手入れ方法 純正のクレンザーやスポンジは不要
ビタクラフトには専用のスポンジやクリームクレンザーがあります。
別売り品です。
これは特に必要ありません。
日本で流通しているスポンジとクリームクレンザーで充分代用できます。
ビタクラフト社のクリームクレンザーは日本人にはちょっと馴染みのないにおいがするんですよね。
苦手ですぐに使用を中止しました。
それ以来、日本のクリームクレンザーを使っています。
全く問題ないです。
ステンレス多層鍋は賢く選べば一生使える
我が家ではかれこれ20年近くジオ・プロダクトを使っています。
全く悪くなっていません。
15年保証はとっくの昔に切れましたが、問題なし。
保温性があるのでおでんを作るときには重宝しますし、お正月の黒豆も3,4時間できれいに仕上がります。
魚を調理した後ににおいが残らず、一度洗えばぴかっときれいになるところも気に入っています。
ステンレス多層鍋のユーザーは30年という人もざら。
製造にプラスティックや樹脂を使用していないジオ・プロダクトは劣化する部分がないのが大きいです。
ビタクラフトのマイアミは青いつまみや持ち手の部分から変色・劣化しました。
フッ素加工の鍋は使い始めは便利でいいのですが、長持ちしないんですよね。
(ビタクラフト社製のフッ素加工フライパンが1年持たなかったときに「消耗品」と割り切ることにしました。
以後、フッ素加工フライパンは安いものを買い換えながら使用しています。
ティファールのフッ素加工鍋はやや長持ちしますが、30年使えるとは思えません。)
ステンレス多層鍋は丈夫。
丁寧に使って、長持ちさせたいですね。
上手に使えばとても便利で時間の節約になるステンレス多層鍋。
上手に選んで使っていきましょう。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
参考にしていただけると嬉しいです。
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