新潟のおみやげものコーナーやスーパーマーケットの米菓売り場で見かける豆天(まめてん)。
独特な形と名前で、かなりインパクトがあります。
旅行客や他県民には物珍しいお菓子。
新潟人にとっては子供の頃からおなじみの、懐かしいものなのだとか。
丸くて薄いせんべいのような形に、大豆の凹凸。
見るからに香ばしそうな表面のきつね色。
味の想像がつかず、わくわくしますね。
発売されてから50年の長い年月。
笹団子、きんぴら団子、りゅうとなど特異な菓子文化を誇る新潟で支持されています。
今回はそんな豆天をご紹介します。
豆天(まめてん) 不思議な名前の由来は?
豆天は袋の裏面にしっかりと製造のこだわりが書いてあります。
このお菓子は油で揚げているんですね。
豆(大豆)の天ぷらということで「豆天」となったようです。
原材料;小麦粉、大豆、うるち米粉、植物油脂、食塩、唐辛子/調味料(アミノ酸)
うるち米粉は新潟県産、植物油脂は国産米油という厳選っぷり。
揚げ菓子なのにパッケージが油で汚れていないのはしっかりと油切りを行っているから。
米油は油切れがいいんですよね。
たしか、東京の有名店で揚げ物は米油だけというところがありました。
劣化もしづらいのだとか。
このパッケージ、しっかりとして袋で、チャック付き。
なんでも、酸化しにくいように厚みのあるものを使用しているのだそう。
豆天、気になるお味は?
今回購入した豆天は一枚が大きいので、割って食べました。
さくさくっとした軽い食感。
豆がもっと主張するのかと思っていましたが、意外と生地と一体化しています。
味はうっすら塩味、食べ終わったころに唐辛子のぴりっとした風味が残りますね。
これは、食べ始めるとやみつきになるかもしれません。
寒い新潟、こういうお菓子が長年食べられてきたのはわかる気がします。
体を温めるために油と香辛料が欲しくなるんですよね。
他県の方にこの味を想像してもらうとすると…
中華菓子に麻花巻(マーファー)というのがありますが、あれですね。
九州の人には「よりより」と言った方がなじみ深いでしょう。
油で揚げた小麦粉のお菓子。
綱か三つ編みみたいな形がかわいらしいんです。
特に長崎の中華街にある名店 福建(ふっけん)のよりよりに似ています。
揚げてあるのに全く油臭さがないところ、さくさくした軽い食感、やさしい味。
思わぬところで懐かしい味に遭遇しました。
新潟のお菓子というのは波せんべいにしても網代焼にしても柿の種にしても本来、とてもシンプル。
素材を活かした素朴な味なんですよね。
豆天は新潟のスーパーマーケットやおみやげものコーナーで購入できます。
豆天の販売者は東区卸新町の清雅園。
製造元は西蒲原区小吉の大橋食品製造所です。
こういう、いい原材料を使っているまじめな企業さんは応援したいもの♪
新潟にいらしたときにはぜひ、味わってみてください。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
参考にしていただけるとうれしいです。
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