新潟には米菓メーカーはたくさんあります。
亀田製菓、岩塚製菓、越後製菓、三幸製菓、栗山製菓、加藤製菓、浪花屋製菓、さくら堂etc…。
全国展開している大手メーカーが多くて、新潟米菓はメジャーなイメージ。
ですが、隠れた銘品というのもたくさんあるんですよね。
今回のご紹介する新野屋(あらのや)の網代焼(あじろやき)もそのひとつ。
新潟及び近隣の県では有名なのでしょうが、他県民には珍しいお菓子です。
かわいい魚の形、シンプルな原材料、さくさくした食感。
日本で初めて機械によって作られた米菓だとか。
100年以上の歴史を持つ網代焼の魅力についてご紹介したいと思います。
魚の形なのにえび味!新潟 網代焼の魅力
先日、セルフ片山に行った際に購入した「網代焼」。
日本発の機械づくり米菓と言われると買ってみたくなりますよね。
シンプルな魚の形がキュート。
しかも、厳選された原材料です。
うるち米(新潟県岩船産コシヒカリ)、砂糖、有機醤油、食塩、えび粉、清酒/加工でん粉、重曹。
たったこれだけ。
¥345
製造元は株式会社 新野屋(あらのや)
新潟県柏崎市駅前1-5-14
☎ 0257-22-2337
明治27年(1894年)に創業された老舗菓子店。
きっと、とてもまじめな企業さんなんでしょうね。
素材を読んだだけでわかります。
食べてみると…
うまっ!!!
醤油味、ちょっと甘くてさくさくしていて、えび風味。
味はあっさり、後味も〇。
これは食べ始めると止まりません。
やや危険かも。
袋には親切にチャックがついているのですが、必要ない予感。
おいしい。
新潟の米菓はこういう昔ながらのシンプルなものが一番じゃないか、と思ってしまいます。
この原材料で、どうやったらこんなサクサクのクラッカーみたいな歯触りになるのでしょうか?
訊きたい…(多分、企業秘密)
このお菓子は創業以来、小魚粉をえび粉に変更しただけでずっと同じレシピなのだとか。
100年以上ですよ!すごいです。
なるほど。
初めて食べるのに少しなつかしい気がしてしまいます。
新野屋の網代焼 名前の由来は?
さて、この網代焼。
新野屋さんに電話して名前の由来を聞いてみました。
すると「小魚をとる、竹で編んだ道具の名前から来ています」。
茶室の天井につけるもののこともさしますけど、と。
それに「焼き」をつけてお菓子らしい名前にされたそうです。
なるほど、創業当初は小魚粉を使っていたのでその名前なんですね。
ちなみに大辞林によると
網代;冬、竹または木を組み並べて網を引く形に川の瀬に仕掛け、端に簀(す)を取り付けて魚をとる設備。
私はてっきり新潟の網代浜から来ているのだとばかり。(汗)

新野屋さんの電話受付の方はとっても親切なんですよ。さすが老舗!
新潟銘菓 網代焼 購入できる場所は?
購入できる場所;セルフ片山、ピアレマート、ぽんしゅ館コンプレックス、新潟伊勢丹
新野屋公式HPによると網代焼には5種類あるそうです。
スタンダード、新潟県岩船産コシヒカリ使用、新潟県柏崎産こしいぶき使用、チョイ辛、大辛です。

コシヒカリやこしいぶきを使ったものは¥345。他の種類は200円台で買えるんですよ。
新潟駅内にあるぽんしゅ館コンプレックスには大辛をのぞく4種類。(2021年3月時点)
ピアレマート 新和店にはスタンダードのみ。
セルフ片山は新潟県岩船産こしひかり使用。
(セルフ片山はピアBandaiの中にあるお店です。)
新潟伊勢丹では新潟県岩船産こしひかり使用。
ちなみに新潟伊勢丹では新野屋のくろ羊羹が販売されています。
黒糖を使った真っ黒な羊羹。
これも気になります。
なかなか、実店舗で網代焼を全種類を購入できるところはないですね。
網代焼 大辛にかんしては新野屋公式サイトのみの販売のようですからね。
大辛をのぞく4種類は楽天市場にもセット販売があります。
スタンダードは味がちょっと強め。
柏崎産こしいぶき使用はやや軽めでさらにさくさく。
使われているお米でこんなに違うのか!と実感させられます。
楽しい。
特に味覚に自信がある方は全種類試してみていただきたいです。
お米の種類で変化する食感と味。
実際に食べてみないとわかりません。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
参考にしていただけるとうれしいです。
同じ新潟を代表するお菓子 笹団子のおすすめ店をご紹介した記事です。